ビクトリアリーグサイトより引用

華麗なる先制攻撃&継投策!世田谷ペンギンズが初戦突破!!
開幕から早くも一ヶ月。3月最後の日曜日となった31日。 この日、東京都品川区の大井ふ頭中央海浜公園野球場で行われた一戦は、世田谷ペンギンズ 対 Chuyansのスプリングカップ一回戦だ。
先攻はVictoria初参戦の世田谷ペンギンズ。実力、実績を兼ね備えた選手が名を連ねる強豪チーム。 中でも3番キャッチャーの迎里は攻守にわたり中枢を担う中心選手。 先発佐々木と息の合った黄金バッテリーでチームを勝利へと導く。
対する後攻のChuyans。この試合先発のマウンドに上る直井代表を中心に20代前半の好青年達 で結成され、こちらもVictoria初参戦となるチーム。ゲーム前、初陣とあってか緊張した 面持ちの選手達だったが、若さ溢れる思い切ったプレーで躍動を誓う。
そんな両チームの戦いは、冬に逆戻りしたかのような凍える曇り空の下スタートした。

ゲームは1回表、そのどんよりとした天候を振り払うかのように世田谷ペンギンズ打線がいきなりの猛攻を見せた。 1番蔵本がプレーボールの第1球目に死球を貰い出塁すると、盗塁を決めノーアウト2塁の場面を作る。 ここでベンチはチャンスを広げるべく2番須山に送りバントのサインを出すと、その期待に応える絶妙なバントはChuyans守備陣のミスを誘い、その間に2塁ランナーの蔵本が一気に先制のホームを踏んだ。 ミスでの失点で動揺する直井に対し3番迎里。 その初球、フルスイングから放たれた打球はセンターの頭上を越すタイムリーツーベースとなり、相手バッテリーに息つく暇を与えない2点目を奪う一打となった。 さらにこの回、スクイズエンドランでの1点を加えた世田谷ペンギンズが3点の先制パンチでゲームの主導権を握った。

あっという間の3失点で出端を挫かれたChuyans。 だが2回以降は直井も緩急をつけた本来のピッチングを取り戻し2、3、4回を無失点に抑え、反撃の機会を窺う打線にリズムを与える。 すると4回裏のChuyans打線、3、4番が凡退し2アウトとなるも続く5番テイ、6番直井がこの試合初の連打で2、3塁のチャンスを作り出す。 ようやく迎えた絶好の場面に気合いの入る7番上井は、佐々木の投じたファーストストライクから積極的に振っていったが結果はサードフライ。 ここでも佐々木、迎里バッテリーを崩す事が出来ず得点を奪えない。

この試合最大のピンチを凌いだ世田谷ペンギンズは直後の5回表、8番佐々木、9番工藤の下位打線が1、3塁のチャンスメイクを果たしプレッシャーを与えると、この場面で又してもChuyansにミス。 1塁ランナーの盗塁で更なるピンチ拡大を防ごうとバッテリーが試みたトリックプレーだったが、悪送球を招いてしまい終盤に痛すぎる1点を与える結果となった。

相手のミスによるラッキーな追加点で一段と優位に立った世田谷ペンギンズはその後、5回無失点の佐々木に代え6回に須山、最終回には迎里をマウンドに送る継投策を披露し、最後まで食らいついてくるChuyansを振り切り、完封リレーで初戦を飾った。
一方、初回の3失点が敗因となり敗れたChuyansだが、世田谷ペンギンズ川久保監督も褒める粘り強い打線は魅力十分。 今日の敗北を糧にリーグ戦での巻き返しに期待したい。